オゾンの消臭・除菌のチカラ

オゾンは抗菌や消臭、ウイルス対策にも効果が期待できるとして注目されています。

そもそもオゾンにはどんな効果があり、一体どんな仕組みでウイルスの不活性化・除菌・脱臭ができるのでしょうか?

オゾンによる消臭・除菌のメカニズム


オゾン(O3)は結合が弱く、簡単に分解してしまうため、より安定したにおいの元と結合します。

空気清浄機のように、チリやホコリの除去はできませんが、

チリやホコリなどよりずっと小さい菌やウイルスをオゾンの力で分解し、

除菌あるいは不活化(感染できない状態にすること)します。

 

対象を分解した後、オゾンは酸素に戻り、無害化されます。

オゾンがすでに活躍している場所

「オゾンには脱臭作用や水質改善作用などがあり、これまでも医療機関や福祉施設、食品工場、スーパーマーケット、飲食店、美容室など、さまざまな現場で活用されています」

日本オゾン協会の田村哲也事務局長

 

消臭・におい対策


オゾンを使っての消臭は、ニオイの原因になっている物質そのものを分解することでニオイをなくす方法です。

オゾンは強力な酸化力によって、ニオイの根本原因となる有機物を分解します。

除菌・ウイルス対策


オゾンはウィルスを不活性化させると、実験でも明らかになっています。

飛沫感染の原因と言われる空気中に浮遊しているウイルスはもちろん家具やドアノブに付着しているウイルスも不活性化させることが可能です。

オゾンを活用した『新型コロナウイルス不活化』


ウイルス不活化のしくみ

 

オゾンのウイルス不活化効果は、インフルエンザウイルスなどでも確認されています。

 

  1. オゾンの酸素原子がウイルスの膜にくっつくと、膜のたんぱく質や脂質が酸化されます。これによりウイルスは細胞に入り込むことができなくなります。
  2. 湿度が高いと特に力を発揮する。

 

オゾンは空気中の水分に反応して、ヒドロキシラジカルという酸化力の強い活性酸素を作り出す。これがウイルスを強力に酸化させるなどして、感染力を抑えるという。

藤田医科大学 医学部ウイルス・寄生虫学の村田貴之教授

 

高濃度オゾンの散布(無人環境下)

 

濃度6ppmのオゾンガスを55分間、新型コロナにさらしたところ、千分の1~1万分の1まで新型コロナの感染性を失わせること(不活化)ができたと発表されました。

奈良県立医科大学や賛同する企業らによる研究グループが証明

 

 

人体に健康被害が及ばないとされる低濃度オゾンガスの散布

 

実験では、オゾンの濃度0.1ppm、湿度80%の環境下では、ウイルスは4時間後に73%、10時間後に95.4%活性が低下した。濃度を半分の0.05ppmまで下げても、8時間で61%、20時間で94.3%低下した。

0.1ppmという濃度は、日本産業衛生学会の作業環境基準で定められている許容濃度であり、0.05ppmは、米国食品医薬品局(FDA)の基準に相当する。

藤田医科大学(愛知県)が行った実証実験より

オゾンを使う際の注意点


有効性の証明されたオゾン濃度の心配点

「画期的な結果だったが、最大の弱点は濃度。オゾンは、濃度が高いと鼻やのど、気管などの粘膜が傷つき、痛みや呼吸困難などの健康問題が起こる。」とされていますので使用には細心の注意が必要です。

アエラドットより引用

※高濃度オゾンは無人環境下の使用に限ります。

  1. オゾン発生器の吹き出し口から直接オゾンを吸わない
  2. 作業後、オゾン独特のにおいが残っていたら換気する
  3. オゾンのにおいがする空間で作業しない